ローヤルゼリーの基礎知識2

ローヤルゼリーの採取法とは

ローヤルゼリーとは、若い働きバチが花粉や蜜を元にして生成する栄養素のこと。
女王蜂の驚異的な生命力を支える栄養素が含まれていると考えられていて、貴重で高価な食品として扱われています。
この記事では、ローヤルゼリーがどのような方法で採取されるのか、どういった加工法があるのかなどをご紹介します。

ローヤルゼリーの採取方法

ローヤルゼリーの材料となるのは花の蜜や花粉です。
生後7日ほどの若い働きバチがそれらを食べ、体内で分解して脂肪酸やタンパク質と混ぜ合わせ合成したあと、咽頭腺から分泌されます。
ローヤルゼリーの生成はミツバチに任されているうえ、体重が0.1gにも満たないミツバチ1匹から採取できる量はごくわずかです。
そのため、ローヤルゼリーは非常に貴重な成分といえます。

自然の環境下では、巣の中の「王台」と呼ばれる場所に産みつけられた幼虫だけにローヤルゼリーが与えられ、女王蜂に育つ仕組みとなっています。
王台は女王蜂となる卵が産み落とされる、いわば特別な部屋で、働きバチによってローヤルゼリーがこの中に蓄積されていきます。
ローヤルゼリーは、王台に蓄積されたものを手作業で一つ一つ取り出すという、地味な方法で採取されるのです。

製品化のためのローヤルゼリーの採取方法

ローヤルゼリーは人工的に合成できない成分です。
自然の蜂の巣の中の王台は数が少ないため、まとまった採取量が期待できません。
さらに女王蜂が成虫になると、ローヤルゼリーは口移しでの供給に変わるため、採取が困難となるわけです。

そのため製品化に際しては、働きバチの習性を利用した方法でローヤルゼリーを採取します。
そもそも女王蜂と働きバチとの間には、遺伝子などの差があるわけではありません。
王台に卵が産みつけられたかどうかの差が、両者を分けるだけの話なのです。
そのために王台に幼虫がいれば、女王蜂に成長するものとして扱われ、働きバチによってローヤルゼリーのみが与えられます。

具体的には、天然の王台を模した「人工王台」を使い、巣の中の王台を増やして採取するという方法をとります。
まず、人工王台の中にミツバチの幼虫を手作業で移し、巣箱の中に入れます。
すると働きバチは移された幼虫を女王蜂になるものと認識し、ローヤルゼリーを与え始めます。
幼虫移植後の72時間以内に、ローヤルゼリーの詰まった人工王台を巣箱から取り出します。
人工王台にローヤルゼリーが蓄積されるまでの時間は48~72時間といわれているため、移植してからその時間内に取り出します。
それ以上の時間をかけると、ローヤルゼリーの質が落ちたり、王台内の幼虫の排泄物がゼリーに混ざったりする可能性があるためです。
人工王台に移した幼虫を手作業で一つずつ取り出し、そのあとに残ったローヤルゼリーを採取します。
一つの人口王台で採れるローヤルゼリーの平均量はおよそ300mgといわれ、巣箱1箱につき50~60の人工王台をセットするために、一回あたり15g程度とわずかな量です。
このようにローヤルゼリーの採取は、すべて手作業でおこなわれる非常に手間のかかる方法のため、大量生産には結びつかない貴重な成分といえるわけです。